電子辞書 小学校モデル 立川市立第三小学校
伝えたい言葉をすぐに探せる電子辞書が子どもの学力や学ぶ姿勢の育成をサポート。

語彙力はもちろん、思考力・表現力・主体性の向上にも貢献。

立川市立第三小学校(取材日:2020年10月29日)

語彙力はもちろん、思考力・表現力・主体性の向上にも貢献。

小学校 外国語 電子辞書

⽴川市⽴第三⼩学校

  • 校⻑

    内野康之先⽣

  • 英語専科主任教諭

    細⽥和⾹奈先⽣

紙の辞書にはないメリットを数多く備えたカシオの電子辞書が、授業をサポートする優れた学習ツールとして教育現場から注目を集めています。2020年6月から小学生モデルXD-SK2800を用いた授業をスタートしたのは立川市立第三小学校。5・6年生の外国語の授業で活用したところ、子どもたちの学力や学ぶ姿勢に先生方の期待を上回る変化があったそうです。

電子辞書ならではの機能性・利便性に注目し、外国語の授業で活用

昭和12年1月8日に開校した立川市立第三小学校は、84年にわたる長い歴史の中で培った確かな経験を生かし、未来を担う子どもたちにふさわしい新しい教育を実践しています。

校長の内野康之先生が学校経営の大きな方針として掲げるのは「グローバル時代を生きる、知徳体のバランスの取れた児童の育成」。多様性に富んだ環境の中で、お互いの差異を認め合い、助け合いながら、知性や人徳、体力を育む。それがこれからの社会には必要と考えています。

もちろんこの方針には英語教育の一層の強化が含まれており、電子辞書の導入も取り組みの中の一つ。電子辞書の有用性については以前から注目していたと内野校長先生は話します。
「紙の辞書も用意し、普段から子どもたちに辞書を引く習慣をつけさせていますが、やはり調べるのに時間がかかります。さらに言えば、子どもたちは発音もちゃんと知りたい。素早く調べられて正しい発音も聞けるとあって、電子辞書は私たちの期待に応えてくれる学習ツールだと考えていました。」(内野校長先生)

知りたい言葉はすぐ検索。
自分の思いにぴったりな英単語が見つかる楽しさを

この日取材した授業は、Unit 5の3時 「He is famous. She is great.」。自分や第三者の紹介を英語で言ったり聞いたりすることを学びます。さらに、この単元のゴールとして、英語でメッセージ動画を作成し、米国ミシガン州の小学生たちに送ることを設定しているとのこと。

授業は、今日の曜日や月日を題材にしたスモールトークから。単語を構成するアルファベットを1文字ずつ読み上げるスペルアウトで単語の定着を図りながら、“It’s October twenty ninth.”などセンテンス単位の発音練習も交えます。その後、子どもたち同士で会話。

季節をテーマに⾃⼰紹介。

はじめにお⼿本を⽰します。

続けて細田先生は自己紹介の切り口の一つとして季節を取り上げます。一人の子どもに前に出てきてもらい、
“What season do you like?”(先生)
“I like spring.”(子ども)
“Why?”(先生)
“It’s warm.”(子ども)
といったやりとりでお手本を示します。その後子どもたち同士でペアを作り、好きな季節やその理由について伝え合いました。

ペアを組んで意欲的に⾃分のことを伝え合います。

子どもたちは、自分の好きなものなど伝えたいことは頭に浮かんでいます。しかし、その言葉をしっかり英単語に変換できるかというと話は別。そこで役に立つのが電子辞書です。「伝えたかったけれども英語でどう言えばいいのかわからなかった言葉」について、先生が子どもたちに質問すると、いろいろな単語が出てきました。

ある子どもは「どんぐり」の英単語がわからなかったと言います。「じゃあ、みんなでどんぐりを電子辞書で探してみよう」と細田先生。かんたんサーチ(収録された辞書コンテンツを一括検索できる機能)を使うと、「どんぐり」は“acorn”という英単語であることが和英辞典で確認できます。発音に迷うスペルですが、ネイティブ発音も聞けるので安心。

かんたんサーチなら⼊⼒するだけで調べられ、辞書を選ぶ⼿間がいりません。

わからない⾔葉を電⼦辞書で調べていきます。

もう一つあがった言葉は「あんこ」です。あんこに英単語なんてあるの? 子どもたちも興味津々に検索します。あんこで調べるか、あんで調べるかなど調べ方も工夫しながら探していくと、『和英:日本の文化・観光・歴史辞典[改訂版]』というコンテンツがヒット。見事“sweet bean paste”という言葉にたどり着きました。電子辞書には英和・和英から国語・百科まで幅広いジャンルの辞書が収録されており、かんたんサーチやジャンプ機能(説明文の中にある言葉の意味をさらに調べることができる機能)で横断的に調べることができます。

「あんこ」の英単語は?

正解は“sweet bean paste”。

「どの辞書を使うかを考えることなく調べられるのは子どもたちにとっても使いやすくて便利です。文字の入力についてもキーボード、手書き、50音ソフトキーボードなどたくさんの中から自分に合った方法を選択できます。本当にたくさんの言葉が収録されているので、どんな言葉でもきっと探せるだろうという安心感や信頼感がありますね。」(細田先生)

次に、先生は前の授業で子どもたちが知りたかったと言っていた英単語を紹介。“S”、“I”、“S”と、先生が1文字ずつ英単語をスペルアウトし、子どもたちは聞き取ったアルファベットを電子辞書に入力。電子辞書は一文字入力するごとに候補がしぼられていく仕様なので、わかった時点で子どもの手があがります。答えは“sister”。もう一つ、“stuffed animal”(ぬいぐるみ)も紹介し、知りたい思いを満たしてあげます。

⼊⼒するごとに候補が絞られるので素早く調べることが可能。

電⼦辞書があれば短時間でたくさんの新しい⾔葉に出会えます。

限られた時間の中で多くの言葉を探せる、
電子辞書の優れた検索機能

アメリカの⼩学⽣に⾃⼰紹介をするのがゴール。

誰のことかわかるかな? ⼤盛り上がりの“Who am Iクイズ”。

子どもたちは、前の授業で自分の好きなものや持っているものなどをカタカナやイラストでシートにまとめています。そのシートの名前を伏せたWho am Iクイズを挟みつつ、実際にアメリカの小学生に紹介する内容を決めていきます。調べたかった言葉を電子辞書で検索し、英単語やネイティブ発音を確認。言いたいことがまとまったら隣同士で発表しあいます。

発表が一段落すると、先生は相手の発表に対してさらに質問することを提案。“I play baseball. I have a bat.”に対し、“Do you want a new bat?”と質問をすることで気づきを与え、“I have a bat. I want a new bat.”と、より解像度の高い内容に。会話を通して子どもたちの表現力が磨かれるように導いてあげます。

質問をされることで、表現⼒が磨かれます。

相⼿の⾔葉に⽿を傾けながらコミュニケーションを深める⼦どもたち。

この日の授業でも伝えられなかった言葉はありましたが、電子辞書を使ったことにより、言葉を調べるスピードは格段に速くなったと細田先生は言います。

「一コマの授業の中でここまでたくさんの単語を調べられたのは電子辞書のおかげ。紙の辞書だったらプラス20分、さらに自宅で辞書を引く時間も必要です。すぐに検索できる電子辞書がなかったら授業は成り立っていません。また、事前に子どもたちの知りたい言葉を調べておく作業がないので、準備もスムーズになりました。」(細田先生)

調べた⾔葉がワークシートにどんどん追加されていきます。

「電⼦辞書でわからなかったことが調べられた」と⼦どもの声。

指導書や教科書にないレベルにまで踏み込んだ授業が実現

さらに、指導書や教科書の内容をさらに深めた授業が可能になっているとも。

「本来このUnit 5は、自己紹介の空欄に絵を書いたりカードを貼ったりした後に、Who am Iクイズを行って終わりなんです。でも6年生の子どもたちは自分の気持ちを英語にしたいという意欲があります。電子辞書があったおかげで自分の気持ちに沿った英単語を見つけ、伝え合うところまでできました。」(細田先生)

「教科書に載っている言葉には限りがあります。本当は伝えたいことがあるのに、単語がわからない、教科書に載っていないという理由で思っていることと違う言葉で済ませてしまう。それはあらゆる場面でマイナスでしかありません。電子辞書があれば、自分の気持ちをより正確に表すことができる英文に仕上げられるのです。」(内野校長先生)

⾃分の気持ちに制限をかけることなく⾃由に表現することができます。

「電子辞書がなかったら、『あんこ』を探そうとは思わなかったでしょうね。学びに対して子どもたちが諦めなくなったと思います。文字を入力すればきっと知りたい言葉が見つかることを子どもたち自身がわかっているからです。新しく覚えた言葉がどんどん増えて楽しいとみんな言っていますし、私から見てもそう感じます。」(細田先生)

当初は知識を習得するだけなのでは考えていた細田先生。実際に活用してみると、思考する力、表現する力、さらに主体的に学ぼうとする姿勢まで養われていることに想定以上の効果があったと評価。自信をもって発表できるようになった、質問できる子が増えたなど、成績評価にも変化が見られるとのこと。先生は教えやすく、子どもは学びやすく。電子辞書のさらなる活躍に期待が高まります。

記事制作協力:株式会社アドワークス