活用事例のご紹介 ミニキーボードで、一人一人がハーモニーを体感

ミニキーボードで、一人一人がハーモニーを体感

埼玉大学教育学部附属小学校様(取材日:2020年9月11日)

ミニキーボードで、豊かな音の響きを一人ひとりが感じ取れる授業を。

小学校 音楽 電子楽器

「勤労をいとわない自主的精神の旺盛な、人間性豊かなよき社会人を育成する」を学校教育目標に掲げる埼玉大学教育学部附属小学校は、初等普通教育を行うとともに、大学との連携を図りながら教育実習生の受け入れ、教育に関する研究、地域の学校教育への協力などを実践しています。音楽の授業ではカシオのミニキーボードSA-46を取り入れた器楽指導を行っています。その模様を取材し、ミニキーボードが音楽の授業にどう活用されているのかをご紹介します。

ハーモニーが生み出す豊かな音の広がりに惹かれていく子どもたち

授業のねらいは「いろいろな音の響きを感じ取る」。演奏曲は「パフ」で、リコーダー1(ソプラノパート)/2(アルトパート)、鉄琴、低音の四つのパートで構成されています。各パートの旋律はこれまでの授業で練習済みの子どもたち。一つのパートだけ聴いたときの感想が模造紙で貼り出されています。

授業で使用する楽器・機器は、音楽担当教諭 遠山先生が手にするリコーダー、伴奏や録音したリコーダー1を流すためのタブレット、ホワイトボードの前にある鉄琴と低音用キーボード、そして子どもたちの手元にあるミニキーボード。始めに、各パートをおさらい。タブレットでピアノ伴奏を流しながら、先生がリコーダー1と2を順番に演奏。コロナ禍による新しい生活様式に配慮し、子どもたちはリコーダーを吹かず、マスクを着けたまま旋律を階名で歌います。次は低音、鉄琴パートを順に練習。手を挙げた子どもが前に出て低音用キーボードや鉄琴を、他の子どもたちはミニキーボードを使って一緒に演奏します。ミニキーボードの音色は、低音パート時は30番、鉄琴パート時は07番に設定していました。

本授業では、今までパート単位で練習してきた旋律を初めて重ねます。ピアノ伴奏と、主旋律であるリコーダー1のパートをタブレットで流しながら、2 のパートを先生がリコーダーで演奏。リコーダー1と2が重なりハーモニーとなると、前までの授業で抱いていたイメージがガラリと変化したようです。子どもたちはワクワクを隠せません。
「二つの音を重ねて演奏したらどうだった? 感想を言ってみて!」
先生の投げかけに元気に手を挙げる子どもたち。
「リコーダー2は暗いイメージだったけど、1と合わさると楽しくなる」
「2つの音が混ざると滑らかになる」
など、感じたことを子どもらしい発想で次々と発表していきます。

ミニキーボードで音を重ねる楽しさを体感

低音や鉄琴パートについてはミニキーボードも活用。先ほどと同じように、ピアノの伴奏とリコーダー1のパートをタブレットで流しながら、前に立った子どもが低音用キーボード、次に鉄琴を、他の子どもたちが音色を合わせてミニキーボードで演奏。ミニキーボードを用いて演奏に参加することによって、曲の中心となる主旋律のリコーダー1と、副旋律の鉄琴や低音が重なる際に生まれる響きを一人ひとりが実感できます。

「はねた感じのリコーダー1とずっしりとした低音が混ざると、よりリコーダー1が引き立つ」と、子どもも楽しそうに感想を述べます。
例えば、音を長く伸ばしたり短く切ったり、ちょっとした弾き方の違いで、印象ががらっと変わります。先生が実際に弾き分けてみせると、違いは明確。その違いを意識しながらミニキーボードを演奏することで、音楽表現をより深く学ぶことにつながります。

「さまざまな音色を一人ひとりが体験できるのが良いですね。学校では鉄琴や低音楽器などの台数は限られ、それぞれの楽器を一人一台割り当てる事は難しい状況です。ミニキーボードなら、本物の楽器からサンプリングした鉄琴や低音楽器の音色で全員が演奏できます。演奏を通して、音の響きの美しさをより深く実感できるのです。」(遠山先生)

ミニキーボードSA-46は正確な音程と100種類の豊富な音色が特長で、ピアノやオルガンはもちろん、管楽器、弦楽器などもカバー。鉄琴(グロッケンシュピール)も含まれています。コンパクトなボディなので机や膝の上に乗せての演奏もラクラク。電池駆動にも対応しているので、電源ケーブルを繋がなくても演奏できるところもポイントです。

また、音色は数字ボタンを押して簡単に変更可能。子どもたちは慣れた手つきでミニキーボードを使いこなしていました。音色の種類は子どもたちがあらかじめいろいろな音色を試した上で決定しているとのことで、子どもが真剣に音と向き合う機会を創出。ただ与えられた譜面を演奏するのではなく、音色に興味を持って主体的に取り組むなど、目的を持ってミニキーボードを使うことができているそうです。

子どもたちからも演奏が楽しいと大好評

ミニキーボードについて子どもに感想を聞いてみると
「色々な音を自分で選んで弾けるのが楽しい!」
「数字ボタンを押して、パッと音色を切り替えられるから、簡単。」
「つまみで音量を自由に変えられるのが便利! 誰かが前で弾いているときは小さくできるし、みんなで演奏するときは大きくできる。」
と大好評。演奏する意欲を高めることに貢献しているようです。

導入しやすい価格設定で、一人一台の演奏環境を構築しやすいカシオのミニキーボードSA-46。コンパクトなボディは後片付けも簡単。終了後は教室後方にある棚に、スペースを有効活用して収納されていました。

現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、座席の間隔を空けたり、マスクをしたまま歌唱をしたりと授業の進め方にもさまざまな工夫が求められています。その中で、多彩な音色を簡単に切り替えて演奏できるカシオのミニキーボードなら、これまでとは違う、より充実した音楽の授業を実現できます。

「今後もミニキーボードを活用し、いろいろな音色の鑑賞や鍵盤楽器の技能の習得に役立ていきたいですね。コロナ禍で『リズム遊び』に取り組む機会が多くなったのですが、手拍子だけでなく、ミニキーボードのパーカッションの音色を使ったりもしています。ミニキーボードを使うことで、子どもたちが楽しんで授業に参加しています。」(遠山先生)

記事制作協力:株式会社アドワークス