カシオ学園 中学校 CASIO GAKUEN Junior high school

先生に質問!まなびのクイックアンケート

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東京学芸大学附属小金井中学校様

中学校1〜3年生理科デジタルカメラ

デジタルカメラを地質野外観察に活用。

東京学芸大学附属小金井中学校では、デジタルカメラを使った自然観察を行っている。
理科の栗田克弘先生にお話をうかがった。

デジタルカメラを持って秩父長瀞へ


生徒たちが作った長瀞の地形図。
これを手に観察を行った。


生徒が作った岩石標本。どれも力作ぞろいだ。

「本校では、第2学年において秩父長瀞地質学習(修学旅行)を2泊3日で行っています」と栗田先生。
「事前準備は第1学年の1月から始まります。生徒は地質の用語調べや秩父の立体地形模型を製作しています。現地では、露頭のスケッチや化石・岩石採集などを行っています。化石や岩石は学校に戻ってから、生徒全員が標本を作製しています。今回初めてデジタルカメラを導入しました。6〜7人のグループ゚ごとに一台デジタルカメラをわりあて、地質や地層の現地での学習に使用しました。こちらが予想していた以上に生徒は上手に活用していて、興味深かったです」。
デジタルカメラの導入にあたって準備は特に必要なかった。
「現地でデジタルカメラをいきなり渡して、班での使用の仕方や注意を全般的に説明しました。操作方法等は一切説明しませんでした。最近では、学校でもICTを活用した授業も取り入れられるようになり、家庭でも子ども達はこのような機器の操作にはよく慣れています。班に1人くらいは使いこなせる生徒がいるので、全員が熟知していなくても班では十分利用できます。実際、生徒たちの撮影した写真はかなり多く、また重要な画像をたくさん撮影できていました」。
「中学校の理科の授業においては、デジタルカメラは教師のツールとして必要です。デジタルテレビ、電子黒板などのデジタル映像機器につないで大写しにして生徒に見せるなどの授業展開は、これから増えていくでしょう」。

スケッチと写真を両方使うことで観察力があがる



写真とスケッチをうまく取り入れた生徒のノート。

「昨年度までは、地層や地形の観察はスケッチだけでやらせていました。スケッチだと生徒が何を見てきたかがよくわかります。
しかし、中学生には写真を併用することで、見落としたことや、スケッチを再確認することができます。たとえば、今回の長瀞ではポットホールのスケッチなどはとても難しい。詳しい説明を聞かないと、何をどうみていいかがわかりにくいからです。さらにスケッチでは描くのに時間をかなりとられてしまいます」。

「写真を併用すると、一目瞭然でわかりやすくなります。
しかし、ただシャッターを押すだけで終わり、観察は不十分で終わってしまう心配があります。場面に合った教師の適切な指導がなくてはいけません。
例えば、場所によっては撮影時に『ここを撮りなさい』と見るべき観点を指定することも必要です。そのことで、何をどう観察しているかがより明確になることがあります」。

生徒自身に撮影させることがポイント

だからといって、教師が撮影した写真を一方的に与えるのも考えものだと先生は言う。
「教師が撮影すると、確かにキレイでわかりやすい写真が撮れるのですが、それでは生徒たちにとっては『与えられた物』で、教科書やHPの写真を見ているのと同じ程度の感覚になってしまう、臨場感が違うんですよ」。
デジタルカメラの強みは撮影したあとでじっくりそれを観察できることだ。
「自分の手で撮影した写真をじっくり見ることで、地形や地層に見られる規則性を見つけることができます。たとえば川原に見られる「礫(レキ)の並び」、流れの速い流水があれば礫(レキ)の長辺は一方向に傾いています。スケッチや写真に記録されていても、それに気づかないこともあります。しかし、観察の後の学習で、『礫(レキ)の傾きから、川原の水の速さや向きがわかるだろうか』と聞けば、自分で撮影した写真を振り返ることで、『あーっ!確かにそうだ!』となります。このような学習においては、デジタルカメラはすごい威力を発揮しますね」。

今後はどんな活用を考えているのか質問したところ「ハイスピード撮影を理科第1分野の授業に活かしてみたいですね。回転や落下の実験など、ハイスピードならいろんなことが出来る。目では見ることのできない映像が撮れたら、子ども達は授業により興味関心を示しますよ」と顔をほころばせた。


  • 長瀞にあるポットホールの写真。


  • ポットホールを描いた生徒のスケッチ。
    ていねいに描いているが表現は難しい。


  • ポットホールをうがった石。
    水の勢いで流されて岩を削って穴をあけた。
    石自体も削られ丸くなっている。

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